こんにちは。理学療法士の佐々木です。まだまだ暑い日が続いておりますが、体調はいかがでしょうか?熱中症や脱水症状をはじめ、夏風邪も流行ってきているとのことなので、体調管理には十分注意して生活しましょう!!
さて、今回は、タイトルの通り「膝前十字靭帯(以下ACL)損傷・断裂のリハビリテーション」について紹介していきたいと思います。ACL損傷とは、膝関節を安定させる重要な靭帯で、損傷・断裂をしていると、「膝が抜ける」「膝がずれる」などの違和感を生じるだけではなく、関節軟骨の損傷・骨自体の損傷が進行してしまいます。つまり、膝関節の機能が落ち、日常生活やスポーツ活動に支障が出る状態になってしまいます。手術は、ACL再建術という手術が行われ、その後、リハビリテーションを進めていきます。それがこちら!
このように手術翌日から術後7か月目まで、装具の使用方法・膝関節の可動上限値・荷重量・運動の種類がまとめられた図になります。我々は、担当医の指示とこの図に基づき、治療、運動・生活指導を行っています。入院期間は、約1か月で、その後は、外来通院される方がほとんどです。しかし、運動と言ってもカタカナが多く、一般の方はどのような運動か分かりませんよね… また、手術後は、靭帯が弱い状態が続いているため、靭帯に負担のかからない生活指導やお仕事・部活動の制限なども医師と相談しながら行っています。
ここで、患者さんの紹介!2年前に部活でACLを損傷し、今年7月に手術をした高校生の子です。今日は学校の後に、外来通院!手術から今日で5週目を迎えたところです。図に当てはめてみると、膝関節の可動域は120°まで許可・レッグカール、ハーフスクワットの運動が追加となります。
基本的に外来通院では、診察後、可動域練習などの柔軟性改善の治療に加え、運動時の留意点や自宅でも行える運動指導・注意すべき生活指導を行っています。簡単ではありますが、以上リハビリテーションの紹介とさせていただきます。治療場面の写真提供にご協力いただいた患者さん、ありがとうございました。