こんにちは。理学療法士の佐々木です。
今回もスポーツに関する障害予防・ケアの方法ということで紹介していきたいと思います。
前回紹介したRICE(ライス)処置の一つである、
I →Icing(アイシング)について詳しくお話していこうと思います!
初めに運動後・ケガの際に行うアイシングとは、主に氷を使って、使い過ぎて疲れている部位に対してや痛みが出ている部位に対して行います。野球で言うところのピッチャーが投げ終わった後にしているこれ(下の図の右腕に巻いている物)です。
身体が熱くなったり痛くなったりするのは、炎症という反応が人間にはあるからです。繰り返し使って熱くなった身体は、冷やすことで疲労の蓄積を軽減させ、痛みを和らげることが出来ます。では、アイシングはいつやれば良いかと言うと、
・運動直後(できれば30分以内)
・ケガした直後
が一番良いタイミングと思われます。アイシングする時間は、
・10~20分程度
が適切とされています。確かに痛みがある部分をずっと冷やしていると痛みが抑えられて気持ち良いのですが… 痛みが無い = 身体の血流を悪くしている ということなので長時間のアイシングはその後の回復やパフォーマンスの低下を招き、逆効果とされています。
あくまでアイシングは、応急処置であることを理解しておいてください。仮にケガをしてアイシングで痛みが軽減したとしても完治している訳ではありません。特に鋭い痛みが続いたり、短時間の運動で違和感が生じたりする場合には、整形外科への受診をお勧めします!