こんにちは!理学療法士の佐藤陽人です。
“失われたものを数えるな、残されたものを最大限に生かせ”とは、パラスポーツの父といわれる、ルートヴィヒ・グットマンの言葉です。彼は第二次世界大戦後、身体的及び精神的リハビリテーションにはスポーツが最適であると考え、パラリンピックの前身となるスポーツ大会を主催しました。
現在、来年の東京オリンピック、パラリンピック開催を目前にして、日本国内でのパラスポーツ人気はかつて見ない程となっています。
先日私は、パラスポーツ指導員資格を取るための研修会に参加して参りました。全国から24名の理学療法士が仙台市に集まり、パラスポーツ分野で現在活躍されている、諸先輩方より講義と実技指導を受けて参りました。開講当初は、初対面の者同士で緊張感がみなぎっており、重たい空気の中(私だけかもしれませんが・・・)研修会が進んでいきました。
しかし、実技でパラスポーツを行っていくと、笑顔と歓声が少しずつ生まれていきました。そして、懇親会は盛り上がり(2次会まで行ってしまいました(^^ゞ)、最終日には別れを惜しむまでになりました。スポーツの偉大さを身をもって感じることができました。
人生100年時代と言われる昨今、健康寿命の延長は国を挙げての大事業となっています。私たちリハビリ専門職は、地域における介護予防に関し、アドバイザー的な役割を担うことがあります。パラスポーツは健常者を含めた地域住民全員で取り組める、魅力のあるユニバーサルアクティビティであると感じています。無理のない範囲で、楽しくスポーツをすることで、地域の笑顔が増えるように、グットマンの言葉を胸に活動をしていきたいと考えています。
Ludwig Guttman