リハビリテーション室ブログ

服は気持ちも変えられる
カテゴリー:回復期リハビリ通信 2019年5月28日

作業療法士の池田です。全国的にも珍しい5月の猛暑、道民としては驚きの暑さとなりましたが、皆様体調崩されていませんでしょうか。

さて、当院回復期リハビリテーション病棟では患者様がどのようなリハビリを行っていて日常どのように過ごしているのかなどを皆様に感じていただけるよう、リハビリの一コマを掲載していきたいと思います。初回はこちらをご紹介します。

回復期リハビリテーション病棟では、日常生活に向けて日中は私服で過ごすように患者様にもご協力いただいています。病衣やパジャマではなく私服で過ごすことで一日にメリハリがつき、その方らしく過ごせると考えています。

Aさんはもともとお裁縫が趣味で、ご自身の服もデザインして作ることが多かったとご家族から伺っていました。しかし脳梗塞により身の回りのことができなくなり、お部屋に伺うといつも寝てばかりいて時間も分かりにくくなってきていました。そこで朝に服とズボンをご自身で選んで頂き着替えることにしました。

Aさんがいつも選ぶのはご自分でリメイクしたセーターです。シンプルな黒のセーターですが、明るい生地を入れてサイズが調整されており、カラフルなビーズで花火の刺繍がされています。黒のセーターを夜空に見立てたAさんのアイディアとセンスにお人柄を感じるとともに、ご自宅での様子が目に浮かびました。

お気に入りの服に着替えると気分も変わるのか、ご自分から「どこ行く?」「テレビでも観てこようか」と言ってくださり、ベッドから離れて過ごす時間が増えたことで、他の患者さんと会話をする場面もみられてきました。もともとお話好きなAさん、私服に着替えることでAさんらしい素敵な笑顔を見ることができて嬉しく感じました。

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