皆さんこんにちは。理学療法士の阿部です。
11月に入りいよいよ寒くなってきました。新聞やニュースを見たら、地震と停電から2ヶ月が過ぎていたんですね。この季節に停電しなくて本当に良かったと思います。最近ようやくカセット式の暖房を購入しました(遅い…)。
話は変わりますが、11月3日に八雲町シルバープラザで『全町一日健康の集い』が開催されました。そこで『栄養と運動』について130名超の地域の方の前でお話をさせてもらう機会を得ましたので、その内容を少し紹介します。
・体重のお話
体重が減って喜ぶ女性は多いかと思いますが、実際は筋肉量が減っています。脂肪より筋肉の方が重いため病気や入院などによって活動量が減ると筋肉量が落ちて、体重も落ちてしまい新陳代謝の悪い体となり、脂肪が燃焼しづらく、より痩せづらくなってしまいます。
・筋肉は年とともに減っていく
筋肉は20歳をピークに年々1%づつ減少するといわれています。40歳だと-20%、60歳で-40%、80歳で-60%になるなど個人差はありますが、若いころに比較して半分以下になるといわれています。
・対策
筋肉の源であるタンパク質を摂取しましょう。特に豆類、卵、乳製品、肉、魚などに多く含まれています。高齢になるとどうしても不足がちになるので意識して摂取すると効果的です。運動しなくても、たんぱく質摂取だけで筋肉の減少を防ぐ効果がある研究でもいわれています。
更に運動をきちんと行い、その直後30分以内に摂取すると筋肉の増加に良いとされています。余談ではありますが、いま当院リハビリで行っている研究では、人工膝関節術後の患者様に協力していただき、リハビリの運動後に「リハたいむゼリー」というたんぱく質を30分以内に摂取して効果を確認しています。まだ対象の方は少ないのですが、摂取されていない方に比較すると明らかな効果が確認できています。
また、今回は栄養と運動の話にとどまらず、外出の頻度や隣人関係などの社会的要因も大きく健康を維持していくのに大事であるというお話をさせてもらいました。
これからも、今回のように大勢の地域の方に参加してもらい、地域の方の健康維持・向上の一助になるように、また何かできればと思っております。ではm(_ _)m。