皆様こんにちは。
今日は、5月22日に行われたDMAT通信訓練についてお伝えいたします。
まず、DMATとは?
DMATとは「災害急性期に活動できる機動性を持った トレーニングを受けた医療チーム」と定義されており、災害派遣医療チーム Disaster Medical Assistance Team の頭文字をとって略してDMAT(ディーマット)と呼ばれています。
医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。
(出展:DMAT事務局ホームページ)
当院は、平成9年より「災害拠点病院」として指定を受け、災害時の医療救護活動においても中心的な役割を担う病院として位置づけられています。厚生労働省では、平成24年4月より「災害拠点病院」にはDMATを設置保有することを求めており、これを受け、当院でも平成25年12月、災害急性期に被災地等において活動できるよう厳しい研修を受けた医師1名、看護師2名、調整員2名で構成されるDMATを1チーム編成し、DMAT指定病院として登録指定を受けました。
さて、通信訓練の模様です。
通信訓練は、通信インフラ(インターネット、携帯電話、固定電話)が遮断された状況を想定して行われました。北海道内のDMATが複数にグループ分けされ、指示された内容の情報を伝達するのが訓練の概要です。
専用機器を用いて衛星回線を開く手順など、日常ではなかなかお目にかかれない光景は、非常に興味深いものがありました。
パソコンと衛星回線を利用し、各DMAT隊の一定の状態をリアルタイムで把握することも可能であり、電源喪失、通信回線遮断時においても、情報を得ることが何よりも重要であることがうかがえます。
(竹)