令和3年11月12日26日と2回に分けて、レベル別研修企画グループの企画第2弾「卒後3~5年目研修」が行われました。今回は卒後看護師3~5年目の職員15名に対しての研修になります。いままで当院では、卒後3年、5年と経年別での研修を行ってきましたが、来年度より全看護職員が自分のレベルに合わせて学習できるラダー制という教育体制を導入する事になります。そこで、切り替わり時期にある年代職員の学習を保障する意味でも必要なものと考えました。
今回の企画でテーマとしたのは受講者主体であり受講者が望む研修の企画運営でした。そこで、まずこの年代の職員が何に興味があり学習したいかをアンケートしその結果を基に企画を進めました。非常に意見の多かったのは災害医療や急変時の患者対応に関してで、ついでチームの構築や自己分析に関するものでした。このアンケートを基に今回は、①看護の動向②チームビルディング③急変時の対応をロールプレイで学ぶ④今までの看護を振り返るグ
ループワークの4つの内容で研修を行いました。
①看護総師長からの看護の動向の講義です。八雲のデータを用いながら今後の看護師の在り方などを講義してもらいました。
②「チームビルディング」面識があまりない職員同士でグループを作り、紙で高いタワーを作るという目標に向かい意見を出し合う事でチーム形成の訓練を行っています。
③「ロールプレイ」急変時の対応、急変時を想定した場面を体験する事で、実際に急変が起こったときにスムーズに動けるよう訓練しています。
④同じ年代の職員同士でディスカッションする事で刺激を受けあいました。
受講者からの声
・少子高齢化や職員の動向についてとても興味深く、八雲の病院では切っても切り離せない話題だと思いました。
・グループとチームの違いについて理解する事ができた、チームメンバーで意見を出し合い様々な視点で考える事に面白さを感じた。チーム医療とはまさにこういう事なのだと思った。
・ありそうでなかなか無いものをテーマにしてもらい、いざ自分がその場にいたら対応しきれない事もロールプレイで一度やることで病棟に戻ったときに実践できる力になると思ったのでグループで取り組めて良かったです。
・働いていく中で自分の事が一杯一杯になってしまう事も多くあるので、改めてチームとして働いていくには何が必要かを考える時間になりとても良かったです。急変の場面に当たることが少ないけれどいつ起こってもおかしくないことを忘れずにしていこうと思いました。
今後もレベル別研修企画グループでは、よりよい患者様看護に繋がるよう効果的な研修を企画運営していきたいと思います。
教育委員会 レベル別研修企画 担当 安井真悟