今月の豆知識は長芋についてです。一年で生育するため「一年いも」とも呼ばれます。昔から滋養強壮によいとされ、食材としてだけでなく生薬としても利用されてきた歴史があります。
長芋に多く含まれるビタミンB1には、食欲不振や倦怠感を改善する効果が期待できます。また長芋の粘り成分であるムチレージやディオスコリンには、胃腸の粘膜を保護する効果が期待できます。粘り成分は熱に弱いため、この効果を活かすにはサラダやとろろなど、生のまま食べることをオススメします。
長芋が皮膚に付くとかゆくなることがあります。これはシュウ酸カルシウムという成分が原因で、長芋の皮の内側に多く含まれています。この成分は酸に溶ける性質があるので、皮を剥いた長芋を酢水につけたり、長芋を触る前に手を酢水につけたりすることでかゆみを抑える効果が期待できます。