臨床研修医師ブログ

インド旅行記②
カテゴリー:研修医より 2019年10月1日

2つ目の旅行記です。長いですので、お時間があれば読んでみてください。インドの首都、デリーに到着してからインドの洗礼を浴びた話です。


デリー到着後、日本人宿「サンタナ」に向かいました。飛行機が遅延し地下鉄が終了していたため、タクシーを使うしかありませんでした。しかし、もう少しでサンタナ!というところで、何本もの道路が黄色いバリケードのようなもので閉鎖されていました。


それを見た運転手が「government office (政府の事務所)に行ってあけてもらうよう頼む!」と言い出しました。そんなことできるわけないだろと思いつつ、言われるがままに事務所に到着。


建物の看板にはヒンドゥー語で何かが書かれていたのですが、読めるはずもなくとりあえず事務所の中へ。中の人間は快く出迎えてくれて、デモやフェスティバルのせいで道路が閉鎖されていると説明を受けました。


そこで時間を潰しても拉致があかないため、もう一度タクシーで道を探しに行くことに。案の定全ての道路が閉鎖されており、どうしようか思案にくれていた時でした。


僕はタクシーの右後部座席に乗っていたのですが、外から1人の男性が窓をノックしてきました。窓を開けると、「どこに行きたいんだ?」と問われたので、「サンタナ。」と答えたのです。次の瞬間、窓の外から顔を殴られてしまいました。なにが起こったのか一瞬理解できませんでしたが、運転手がすぐに車を出してくれて事なきを得ました。この時、「インドの夜はやばいかもしれない。」と恐怖感を覚えました。


事務所に戻ると、インドには何日間いて、どこに行きたいんだと質問を受けました。自分の予定を伝えると、勝手にプランをたて始めました。ここでなんとなく感づきました。「ここは旅行代理店で、きっとやばいプランを提示される。」ということを。結果として、約10万円のプランを提示されました。僕の予算は10日間で3万円ほどだったためもちろん断りました。すると、先ほどまで親切に話を聞いてくれていた男性が激怒し、「金を払わないならすぐに出ていけ。さっき殴られたように、外にはクレイジーなやつがたくさんいる。お前は財布や携帯、パスポートを全部失うんだ!」と罵声を浴びせてきました。「もう財布は失ってるわ!」と言い返してやりたい気持ちを抑え、事務所を後にしました。


外を歩くのは怖いため、トゥクトゥクという簡易タクシーでもう一度サンタナに向かう道を探してもらったのですが、やはりどこも閉鎖されていました。そうすると今度はそのドライバーから、「さっきのところはgovernment officeじゃない。次行くところは安全なgovernment officeで、そこで朝までゆっくりしていればいい。」と言われ、訳も分からないまま別の事務所に連れて行かれました。この時夜中の3時です。


到着すると、大した世間話もしないまま、再びプランを提示されました。そのプランは6万円ほどで、僕が行きたい都市には専属のドライバーが途中までついてくれて、その先は夜行列車で行くというプランでした。専属ドライバーはいらないから飛行機を使いたいと伝えると、デモのため欠航になると説明されました。「飛行機がデモで欠航になるなんてあるのか?」と疑いましたが、ここはインドです。このプランが適正なのかどうかを現地の人に判断してもらおうと考え、泊まる予定だったサンタナに電話をかけてもらい、そこのスタッフに相談しました。この時、かけている電話の番号もしっかり自分の目で確認しました。


スタッフはインド人だったのですが日本語が話せる人でした。結果として、「そこの事務所は信頼できるところで、専属ドライバーもつけているから値段的にも悪くないと思います。」ということだったので、そのプランに決定し、約6万円を支払いました。この時点で残額が約1万円ほどで、この中から10日分の宿泊費や食費、タージマハルの入場料などを捻出しなければならない状況となりました。


約30分後にはドライバーが迎えに来て、デリーから7時間ほどで次の都市、ジャイプールに到着しました。手配してもらっていたホテルで疲れを癒していた時です。サンタナからメールが届きました。内容は、「予約の日程を過ぎましたが何かトラブルに巻き込まれましたか?」というものでした。


「電話で色々相談したじゃん。」と思いつつ、自分の携帯でサンタナに電話しこれまでの流れを説明すると、「電話は来ていない。恐らく、私達の電話番号を押すと、仲間のところに繋がるように設定してあるんだと思う。デモは全くなく、飛行機が飛ばないこともない。運転手も含めて全員がグルで、道路の閉鎖も詐欺グループが全てやっている。夜中でもバリケードをくぐり抜けて歩いてくることも出来た。ただ10万円ほど取られる人もいるから気を落とさずインドを楽しんでほしい。」とのことでした。この電話で、自分が綺麗に騙されたことにようやく気付いたのです。


海外は20ヶ国ほど行ったことがあり、ヨルダンやトルコは1人で行っていたため、まさか自分が詐欺に引っかかるとは思ってもみませんでしたが、こうした慢心が命取りになるという教訓を得ました。言い訳ですが、インド到着の時点で熱が39℃ほどあり、体力的にかなりきつい状態でした。そこに顔を殴られるという精神的ダメージを受け、さらには1人、夜のインド。そんな状況で、少し冷静さを欠いていたのかなとも思います。


以上、インドの洗礼を浴びた話でした。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!

 


わずかな手持ちから泣く泣くお金を出し入ったタージマハル

(伊佐)

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