リハビリテーション室ブログ

成長期に起こる痛み・・・成長痛について
カテゴリー:スポーツリハ通信 2023年10月27日

こんにちは。理学療法士の竹中です。

この間まではすごく暖かかったのに、急に冷え込んできてすっかり秋模様になりましたね。これからはさらに寒くなり冬へと近づいていきます。また、インフルエンザなどの感染症も流行ってきますので、温かい格好をして、手洗いうがいなどの標準予防策を意識して生活しましょう。

今回は、成長期の子供に起こる成長痛についてお話します。

成長痛とは、児童・青少年期にみられる足や腕など長い骨の周辺で生じる痛みを指します。成長痛は実際には骨自体に起因しておらず、筋肉や腱、靭帯の付着部分にある炎症が原因である事が多いとされています。通常、夜間や運動後に生じることが多く、長い期間続くことはありません。

 

成長痛の起こしやすい人の特徴として…

 

・急激な成長

 急激な成長が見られる場合、骨や筋肉が成長に追い付かず、負担がかかってしまうため、成長痛を起こしやすくなります。

・運動不足

運動不足になると、筋肉や骨の発達が遅れ、成長痛が起こりやすくなるとされています。

・足の形状

足の形状によって足裏に負担がかかってしまうことがあり、成長痛が起こりやすくなる場合があります。

・食生活

カルシウムやビタミンDなどの栄養素が不足している場合、骨の発育に支障が生じ、成長痛を引き起こすことがあります。

・遺伝

成長痛は、遺伝的な要因も関与しているとされています。親が成長痛を経験した場合、子供も同様に成長痛を起こしやすいことがあります。

以上のように、成長痛が起こりやすい子供には、運動不足や食生活の改善、足の形状に合わせた靴の選び方などが重要です。また、定期的な運動やカルシウム・ビタミンDなどの栄養素を摂取することで、成長痛のリスクを減らすことが出来ます。

                              

成長痛を感じた場合にスポーツをする上で注意すべきこと

以下の点に注意する必要があります。

・痛みを感じたら無理せず休むこと

成長痛は過度の運動が原因で起こることが多いため、スポーツをする前に痛みを感じた場合には、しばらく休むことが大切です。痛みが和らいだ後、軽い運動から再開するようにしましょう。

・サポート装具の使用

テーピングやサポーターなどを使用することで負担を軽減し、痛みを緩和することが出来ます。ただし、適切な使用方法を知らず使うと、逆に痛みを悪化させることがあるため、注意が必要です。

・ストレッチ

スポーツ前には、軽いストレッチを行うことで筋肉をほぐし、ケガや痛みを予防することが出来ます。ただし、強いストレッチは逆効果になることがあるため、適切な方法を学んでおくことが重要です。

 

成長痛を感じたらしてほしいセルフケア

患部の痛みが強い場合はアイシングをすることがおススメです。

アイシングは炎症を抑える効果があり、痛みや腫れを緩和することが出来ます。ただし、氷を直接肌にあてると凍傷などのリスクがあるため、必ずタオルなどで包んでから使用しましょう。

 

一方、患部を温めることが良いこともあります。

筋肉や関節を温めることで血行が促進され、筋肉の柔軟性が高まるため、疲労回復や怪我の予防に効果があります。

膝関節にかかる負担を軽減する方法として、太ももの前の筋肉をマッサージしたりストレッチしたりすると効果的です。

太ももの前の筋肉は、膝関節の動きを制御する重要な役割があり、柔軟性を高めることが大切です。

以上のことを意識しながら、成長期の子供なら誰でも起こり得る成長痛に対し、予防や対策を行い、成長痛が起きにくい身体作りを心掛けていきましょう!!

                             

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