先日に引き続き、リハビリテーション室内持ち回りの勉強会が開催されました。今回はOTが担当で、第36回活動分析研究大会実技講座で発表された「箸操作における知覚探索活動による変化」について伝達講習していただきました。発表者の方は患者様の「カップ焼きそばが箸で上手に食べられない」という訴えから箸操作について考え、治療を行ったそうです。
ところで皆さん、箸の機能はいくつあるか知っていますか?なんと12種類もあるそうです。普段何気なく使っていますが、こんなにも機能があるなんて驚きました。箸を上手に使うには、箸先で食べ物の質感や硬さ、体積や重量等の食事の感触を知覚することが重要になるとのことでした。
実技ではスタッフ同士でペアとなり、不慣れな非利き手での箸操作を評価・治療し、動作に変化があるかを観察しました。利き手での箸操作と違って物を掴む感覚がわかりにくく、力加減も難しいため、肩や手首などに余計な力が入ってしまいすごく疲れました。治療をしてもらった後は、箸先の感覚がわかりやすくなり、余計な力が抜けて箸操作が行いやすくなりました。
日本人にとっては使い慣れた箸ですが、掘り下げると奥深いのだなと実感したとともに、また新しい知識を得ることができ、とても有意義な時間でした。