検査では陰性なのに...なぜインフル?
カテゴリー:お役立ち~インフルエンザ~ 2012年1月26日
「インフルエンザ検査陰性なのに・・・?」

八雲町や周辺の町でもインフルエンザ陽性者が出始めましたが、インフルエンザをどのように調べているのか、インフルエンザの検査についてお話します。

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インフルエンザ検査は、 鼻の奥やのどを綿棒でしっかりとこすり、綿棒についたウイルスの有無を調べます。
結果はだいたい20分で判ります。インフルエンザ検査は診断精度が高く、発症後24~48時間では85~95%の高い割合でインフルエンザと判定できます。
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しかし、感染初期(6~12時間)や発症後数日経った場合にはウイルスが存在しても陽性にならないことがあります。これを偽陰性といいます。これは、検査に必要なウイルス量が不足するために起こります。

インフルエンザウイルスが人に感染した場合の増殖パターンは、感染の初期では出現するウイルス量は少なく、それから急速に増えて発症後約2~3日でピークに達し、その後は減少して約5~7日で消失します。
そのため、発症早期(約6時間~12時間以内)や発症後数日経ってしまうと、症状があっても検査結果が陰性になる可能性があります。

残念ながら迅速診断は万能ではないのです。
  
急激な発熱、全身倦怠感、関節痛などの症状が出て、インフルエンザかなと思い病院を受診した時に、 主治医に「検査では陰性だけど、臨床症状や流行状況から考えて、これはインフルエンザだね!!」と言われたら、実はこのようなことかもしれませんね。
 
YIC­NET 検査技師 山田
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