脱水症予防にはORS
カテゴリー:お役立ち~その他~ 2018年9月19日

改変、再投稿です!
こんにちは。

水分補給、脱水にはORS。

と、こんな宣伝を見たことがありませんか?

 

熱中症対策に!

災害時の水分補給に!

ノロ、ロタなどの食中毒に!

 

お水やスポーツドリンクで対応されている方もいると思いますが、こんな時はORSがオススメ!

ORSって何?

点滴を行えない開発国で、コレラなどの下痢による脱水症の改善のために開発されたWHO(世界保健機関)の経口補水療法(Oral Rehydration Therapy:ORT)で、これに用いられる、電解質バランスを整えたお水の事を経口補水塩(Oral Rehydration Salt:ORS)といいます。

すなわち、飲む点滴です。


ORSは、下痢、嘔吐を伴う食中毒などの脱水を伴う疾患、脳脊髄液減少症などの水分補給が必要な疾患に使えます。

ORSの作り方、飲み方(飲ませ方)の一例です。参考にして下さい。
家庭でも簡単に作れますよ!

【作り方】
水1Lに、食塩2~3g(小さじ1/2)と砂糖20~40g(大さじ41/2)とを加えて出来上がり。

これに、果汁(レモン汁、グレープフルーツをしぼる)これマジうまい!や、無塩のトマトジュースを加えた水にすることで、カリウムも含むORSにも!

簡単でしょ。


【飲み方】
下痢や嘔吐による軽度から中等度の脱水に際して
発症4時間以内は30~100mL/kgを飲ませます。
発症4時間以降(下痢や嘔吐の都度)
体重10kg未満の児には:60~120mL/1回を飲ませます。
体重10kg以上の児には:120~240mL/1回を飲ませます。

ポイントとしては、飲んでも反射的に嘔吐しない程度に、ゆ~っくり。頻回に嘔吐していたら、ORSを、1回に5~10mL、2分毎に与えると良いと言われてます。
温度は15~22℃位が吸収しやすいと言われてます。冷やした方が美味しいんですが・・・冷やしすぎない様に。

一日量として、
乳児は体重30~50mL/kg/日
幼児は300~600mL/日
学童~成人は500~1,000mL/日
を目安に飲ませる(脱水状態に合わせて適宜増減する)

おことわり!

『飲み方』については、~mLとか細かく説明しましたが、あまり細かい事は気にしすぎないでください。参考までに。


最後に…

脱水の予防のポイントは、身体に吸収しやすい濃度、浸透圧、pHバランスにした、水分、糖分(ブドウ糖)、塩分(Na)の補給が必要なんです!
ぶっちゃけ言うと、
実は、
お水だけでは、うすい!
スポーツドリンクは、濃い!

んです。

昔から、例えば胃腸炎の際には、おも湯に少量の塩分(食塩)を混ぜて、飲ませる(食べさせる?)方法がありますよね?
それって、バランス最適!
脱水の治療や予防の理にかなっていたんですね。


のどが渇いているときには、ほんと美味しいですよ!

逆に言うと、のどが渇いていないときは、まずい!

お試しあれ!

 

YIC­Net 薬剤師 崎本
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