食中毒に気をつけて
カテゴリー:お役立ち~食中毒~ 2012年8月12日
食中毒が各地で報告されております!ご注意ください!                    

みなさま、夏休み、お盆とともに暑い夏!いかがお過ごしでしょうか?
 
なぜか、節電をしましょう!の声とともに、北海道にも猛暑の日々が続き、夏バテ気味の一人です。


さて、高温、多湿のこの時期、心配なのが、食中毒です。


北海道のホームページに踊る不気味な文字!

『食中毒警報発令情報』

確認→http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kse/sho/tyu/hat/keiho_H24.htm


道HPでもあるように、その基準は

・日最高気温28℃以上が予想される場合
・前2日間のそれぞれの日最低気温が20℃以上で、かつ、湿度が85%以上の場合
・前2日間のそれぞれの日平均気温が23℃以上で、かつ、湿度が85%以上の場合
・その他保健所長が特に必要と認める場合←(これの詳細は不明です。知っている方教えてください!)


てことで、ここ最近、今日も?危ないですよ!!


ここで、皆さんの家庭での危ない事例を! 『衛生微生物研究センター』の情報より


カレー鍋など、汚れがこびりついたものを水でつけ置き洗い。
実はこのような行動は危険です!!NG! 
食後のごはんやおかずがついたままの食器を、10時間水につけ置きすると、ブドウ球菌・大腸菌などの一部の菌数が、約7万倍に増殖することがあり、その細菌数は、“キッチンの排水口並み”になったそうです。この状態の食器をスポンジに洗剤をつけて洗っても、最大で1,000分の1程度にしか菌が減らなかったのだとか。


このような恐ろしい情報が掲載されていましたが、各家庭で日常的に行われていそうですが…。
お宅ではいかがですか?

・食中毒を発生させない為に!

食中毒予防の3原則

食中毒の原因を
「つけない」
「増やさない」
「やっつける」


食中毒は、その原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、体内へ進入することによって発生します。食中毒を防ぐためには、細菌などを食べ物に「つけない」、食べ物に付着した細菌を「増やさない」、「やっつける(殺菌する)」という3つのことが原則となります。

その基本的な方法は、次のとおりです。

手にはさまざまな雑菌が付着しています。食中毒の原因菌が食べ物に付かないように、必ず手を洗いましょう。また、生の肉や魚などを調理したまな板などの器具から他の食材に菌が付着しないように、きれいに洗いましょう。焼肉などの場合には、生の肉をつかむ箸と焼けた肉をつかむ箸は別のものにしましょう。つい自分の箸で生肉を焼いてしまいますので、焼肉店で見かけるトング等を使うといいです。細菌が付着しないよう、密封容器に入れたり、ラップをかけたりすることも大事です。
細菌の多くは高温多湿な環境で増殖が活発になりますが、10℃以下では増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下では増殖が停止します。肉や魚などの生鮮食品やお総菜などは、購入後、できるだけ早く冷蔵庫に入れましょう。買い物の途中で井戸端会議などもってのほかですよ!!なお、冷蔵庫に入れても、細菌はゆっくりと増殖しますので、冷蔵庫を過信せず、早めに食べることが大事です。
ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅しますので、肉や魚はもちろん、野菜なども加熱して食べれば安全です。特に肉料理は中心までよく加熱することが大事です。目安は中心部の温度が75℃で1分以上加熱することです。生焼けがジューシーなんていうのはNGです。また使用後の調理器具は、洗剤でよく洗ってから、熱湯をかけて殺菌しましょう。

食中毒かな?と思ったら・・・

おう吐や下痢の症状は、原因物質を排除しようという体の防御反応です。

医師の診断を受けずに、むやみに市販の下痢止めなどの薬を服用しないようにし、早めに医師の診断を受けましょう。


では、食中毒の原因となる主な細菌についてご紹介します。

※腸管出血性大腸菌(0­157)

大腸菌は、人や動物の腸管に存在し、通常病原性はありません。しかしいくつかの大腸菌は人に対して病原性があり、これらを総称して病原性大腸菌といいます。
代表的なのがO­157です(昨年、焼き肉店ユッケで発生したのはO­111)

O­157などの大腸菌は、健康な牛の腸にいる、いわゆる、常在菌です。 
     
一般的に、感染しても健康な成人では無症状であったり、単なる下痢であることがほとんどですが、乳幼児や小児、基礎疾患を有する高齢者では腹痛や血便などの出血性腸炎のほか、まれに急性腎不全、血小板の減少、貧血などの症状を呈する溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こすことがあります。

潜伏期間は平均3~5日で、症状は激しい腹痛で始まり、数時間後に水様下痢を起こすことが多く、1~2日後に血性下痢(下血)がみられます。
血性下痢は、ほとんどが血液で、糞便を含まないことがあります。

溶血性尿毒症症候群(HUS)は、下痢が始まってから、約1週間後に、赤血球の破壊による、溶血性貧血、血小板減少及び急性腎不全などの症状で、重症の場合は死亡します。

厚労省は、このような事例を受けて、ユッケなど生食用牛肉の提供基準を厳格化し、さらに、牛の生レバーへの規制も検討を行われた結果!!!
ついに、大好きな牛生レバーが食べられなくなりました!!うぅっ…
これは、牛のレバーを安全に生で食べるための方法がないため、もし生で食べると、腸管出血性大腸菌による重い食中毒の発生が避けられないからのようです。
人間の生死にかかわる状況を考えると、致し方ない結果なのかと諦めざるをえません。

技術の進歩で…またいつの日か…愛しの『牛レバー刺し』


その他…

※カンピロバクター

細菌性食中毒の代表的原因菌。主な感染源は生または加熱が不十分な鶏肉。肉類は中まで火が十分に通っていることを確認して。

※サルモネラ

主な感染源は卵や肉。特に危険なのは生卵の割りおき。作りおきの自家製マヨネーズが食中毒を起こすことも。

※腸炎ビブリオ

主な感染源は夏場の魚介類。室温では増殖する速度が速いため、刺し身などは短時間でも室温に出さずチルド室(4度以下)で保存を。

※黄色ブドウ球菌

傷口やニキビ、鼻の中など身近にいる菌で、手から食品について増殖する。調理の前は石けんで念入りに手を洗い、おにぎりなどはラップに包んでにぎる。


などなど…



ここで、もう一つ。

昔の人は言いました『匂わないから大丈夫!!』は、間違いです。

腐敗細菌が1000万個程度になると食品の成分が変化し、臭いや味が変わり始めます。
この段階を初期腐敗といいます。しかし、細菌性食中毒の場合、初期腐敗の1/100以下の菌量で発症するといわれています。食品が腐敗したときには臭いや味の変化で腐敗したことを判断できます。しかし、食中毒菌が増殖したときは、外観や臭い等では判断がつかない場合がほとんどです。食中毒は必ずしも臭いや味がおかしい食品によって発生するわけではありません。ですから、気がつかずに食べてしまう危険性が高いのです。肉や魚介類といった生鮮食品には、すでに食中毒菌がついている可能性もあると考えて対処する必要がありますね。


暑い日が続きます。

食中毒予防も、まずは『手洗い』ですのでお忘れなく

感染(食中毒)対策をしっかり行ない、肉に野菜、魚などバランスの良い食事で、夏バテ予防!免疫力アップで対処しましょう!!
 
YIC­Net 山田
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