リハビリテーション室ブログ

『腱板断裂について紹介します』
カテゴリー:スポーツリハ通信 2020年10月13日

 こんにちは!作業療法士の藤下です。

最近は朝晩と寒くなってきましたが皆さまどうお過ごしでしょうか??

最近の私は、温かい物(鍋など)を食べながらお酒を飲むのが至福ですね。(^^)/笑

何かを楽しみながらも、皆さまお体を一番大事になさって過ごしてください。

 

 今回は肩の痛みの原因の一つである「腱板断裂」という症状についてお伝えしていきます。

最近こんな症状で悩んでいる方はいませんか?

・腕をあげる時、角度によってグキっと痛い
・腕が重く感じる、重たいものが持てなくなった
・長い時間腕をあげてられない
・夜寝ていると肩が痛くて起きる
・だんだん腕に力が入らず痛くて上がらない

こんな症状でお悩みの場合、腱板断裂が疑われることがあります・・・

 

 そもそも腱板とは、棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋という4つの筋肉から構成され、腕を動かすときにとても重要な働きをする筋肉です。

なんで腱板が切れてしまうのかというと、例えば・・・

・転倒して外傷などの外からの力が肩に加わった際に断裂するケース

・長年腕や肩を使っていて、少しずつ磨耗してほつれるように切れるケース。(使いすぎたボロ雑巾のイメージです。)

 

 一概に腱板断裂と言っても、筋肉が一本ではなく数本切れている場合、またその筋肉が完全に切れてる場合や部分的に切れている場合など様々です。

 この損傷程度によって、治療方針は異なります。リハビリテーションのプログラムも数種類あり、GⅠメニュー、GⅡメニュー、GⅢメニューと重症度によって分かれています。

(GⅡメニュー、GⅢメニューの場合は6週または8週間、上記画像のような装具で固定します)

 

 完全に切れていて、痛みもひどく、腕も上がらない場合は手術が必要です。部分断裂の場合は、手術が必要な場合もあれば、手術をしないで保存でいく場合があります。その場合は、リハビリテーション室で徒手訓練、物理療法により機能が悪くなってしまった腱板の再強化、硬くなってしまった筋肉や腱・軟部組織をほぐし動きをよくすることにより、痛みや動きが改善される場合もあります。

(※ただこの場合は、手術をして縫い合わせるわけではないので、断裂しているところが修復されるということではありません。)

損傷程度に関しては受診してしっかり検査をしてみないとわからないです。

 

今回は肩の痛みの原因のひとつである「腱板断裂」について紹介しました。

 もし肩の痛みでお悩みの場合、その肩の痛みの原因が腱板断裂によるものかどうかは整形外科などでしっかり診察を受け、医師に診断してもらう必要があります。

 

気になる点があった場合はぜひ受診をお勧めします!

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