プログラムの特色と目標

特色

4万人の医療圏の中で唯一の総合病院であるため、軽症から重症までの豊富な救急疾患研修とCommon Diseaseは頻回に経験でき、多岐にわたる臨床研修が可能である。基幹型研修病院であるため、研修医一人ひとりの希望・目標を考慮し、個性を尊重したプログラムである。
特色あるプログラムとして、救急医療は、1年間を通じて診療科のローテーションとは別枠にて、指導医や各科待機当番医のバックアップを受け、当直によるローテーションを組んで対応する。また、地域医療研修についても、当院で実施し、訪問医療・訪問リハビリの実施や外科・産婦人科・精神科を主とし地域国保病院への医師派遣事業の同行、耳鼻咽喉科・皮膚科が実施する無医地区巡回診療に同行し、地域医療を体験できる。

 

目標

将来の専門分野の基礎となる外来・病棟・救急各部門の診療に適切に対応でき、プライマリケアの基本となる知識・技能・態度を身につける事を目標とする。

 

研修方式

1年次

基本科目である内科24週、救急12週、外科・小児科・産婦人科・精神科各4週、補完については2年次の自由選択研修にて対応する。

救急医療については、当院は毎日多数の救急患者を受け入れているので、1年間を通じて診療科のローテーションとは別枠にて、当直医の指導の元にローテーションを組んで対応する方法である。

2年次

地域医療(4週以上)、自由選択科研修(48週)のローテーションとし、選択可能科目科については、内科、外科、小児科、産婦人科、整形外科、精神科、眼科、地域医療が可能となっている。

自由選択研修については、将来志望される科目等状況に応じ、北海道大学、札幌医科大学、旭川医科大学と連携し、短期研修も可能とする(12週程度)。函館中央病院(4週程度)。

地域医療研修は、当院が実施する
1.訪問診療
2.小児科・外科・精神科を主とし地域国保病院への医師派遣事業
3.耳鼻咽喉科・皮膚科が実施する無医地区巡回診療
4.訪問リハビリ
5.訪問栄養相談指導
6.予防医療の実践としてのドックの判定
7.職場健康管理の実際
を研修する。

 

研修内容

1.総合診療方式

2.選択及び自由選択の期間は各専門科でのローテーション研修とする。

 

研修評価方法

研修開始にあたり、各研修医に自己評価表を配布し、自己評価を行わせる。
指導医は随時自己評価表を点検し、研修医の到達目標が達成されるように援助するとともに、研修終了後評価を行う。

 

プログラム終了の認定

研修を終了した時点で、病院長は臨床研修管理委員会の意見、研修医からの一般的目標達成のための行動目標自己評価を参考に終了を認定し、認定証明書を発行する。

 

研修終了後の進路

当院職員として、希望の診療科に所属して3年目からの後期研修も可能である。

 

臨床研修分野ごとの研修期間(基本形)

  1年次 2年次
研修分野 研修分野
4月

内科 24週

精神科 4週
5月 地域医療 4週
6月

自由選択

内科・外科・小児科
整形外科・精神科・産婦人科
眼科・地域医療・地域保健

 

※将来志望される科目等状況に応じ

北海道大学病院
札幌医科大学付属病院
旭川医科大学病院
(12週程度)
函館中央病院
(4週程度)
と連携し短期研修も可能

7月
8月
9月
10月 救急 12週
11月
12月
1月 外科 4週
2月 小児科 4週
3月 産婦人科 4週

プログラム責任者からのコメント/下出和美(人工関節センター長・整形外科部長)

医師の数は少ないのですが、精神科・小児科・産婦人科を含めた殆どの診療科が揃っており、全て当院で研修を行うことができます。2年目には地域医療を4週以上自由に組むことができます。他にも、期限はありますが、コモンディジーズを中心とした一般症例は当院で、専門的な症例は北海道大学、札幌医科大学、旭川医科大学で研修することも可能です。1人1人に合ったプログラムを考え、なるべく希望に沿った研修ができるようにしております。研修医師の人数が1学年2人ずつと少人数ということもあり、基本的にはマンツーマンで指導します。手技的なことは希望があれば特に外科、整形外科は積極的に経験できます。
研修医師の方にはあまり負担にならないよう、研修医師の立場になって考えることが大切と考えていますので、「辛かったら無理しなくてもいいよ」といったスタンスを心がけています。